ICT活用教育実践例
実践例の一覧(概要・特徴)
金沢大学では、講義、自宅学習、論文提出など、ICT技術を教育に幅広く活用しています。学域学類、大学院など、分野により異なった活用方法がありますが、ここでは、各々の分野で先進的なICT活用教育を実践されている取り組みをご紹介します。この記事は、2013年にインタビューしたものです。
(必修)は必修科目、(選択)は選択科目を表します。
人間社会学域
経済学類『特別研究、卒業研究論文のオンライン投稿』(必修)
特別研究(3年生)、卒業研究(4年生)の研究論文のオンライン提出
対象 | 人間社会学域 経済学類 3、4年生 |
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開始年度 | 2010年度 |
活用方法 | 論文のオンライン投稿(必修) |
特徴 | これまで印刷物で提出していた特別研究と卒業研究の論文を、学習管理システムへ提出することを義務付け、複数の教員が閲覧した後、単位が認定される。 |
医薬保健学域
薬学類(1)
薬学類『医療薬学教育におけるマルチメディア教材の活用』(必修)
薬剤師資格取得を目指す4年生向けの授業
対象 | 薬学類 4年生 |
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開始年度 | 2005年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
授業名 | 『医療における薬を学ぶIII』(必修) 『臨床薬学演習II』(必修) |
特徴 | 講義だけでは学びきれない調剤の手技や患者さんへの説明方法などを、実際の薬局で撮影し、臨場感あふれるマルチメディア教材として作成し、予習・講義・復習に活用している。 |
薬学類(2)
薬学類専門科目『生命・医療倫理』(必修)
薬学類 2年生向けの医療と法律の授業
対象 | 薬学類 2年生 |
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開始年度 | 2007年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
特徴 | 学習管理システムの会議室機能をグループディスカッションに活用し、受講生が自分の考えを発展させる取り組みを実施している。また、授業中に受講生の理解度等を確認する方法としてクリッカーを導入している。 |
理工学域
物質化学類『スクリーンキャストを用いた情報処理基礎』(必修)
理工学域・物質化学類の一年生を対象とした情報処理科目
対象 | 理工学域 物質化学類1年生 |
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開始年度 | 2009年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
特徴 | 大学共通の「情報処理基礎」教材のほかに、各学類独自の教材を作成しているが、操作画面を撮影しナレーションを加えたオリジナル教材と、演習問題の回答例を動画教材として作成し活用している。 |
外国語教育研究センター
『Kanazawa in Words & Photos』
プロのカメラマンによる写真と金沢の四季折々のエッセーで学ぶ英語教材
対象 | 希望者は誰でも受講可(学内のみ) |
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開始年度 | 2011年度 |
活用方法 | 自学自習用教材 |
特徴 | 近年、外国からの留学生や観光客が増えている。この教材では、金沢の都市やその伝統と文化に関することが写真と比較的分かりやすい英語で語られており、日本人学生が金沢について英語で説明する機会に役立つと考える。 |
総合メディア基盤センター
総合メディア基盤センター(1)
『一歩進んだPC活用講座』(選択)
「情報処理基礎」受講済みの学生を対象とした応用情報処理
対象 | 「情報処理基礎」受講済み学生 |
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開始年度 | 2007年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
特徴 | 社会で求められる要素が大きい技術としてホームページ、名刺、パンフレットなどの制作に必要なPCスキルをグループで学び、グループ単位で作品を制作し、制作工程や工夫をプレゼンテーション形式で発表する。 |
総合メディア基盤センター(2)
『〇〇系のための情報処理』(選択)
「情報処理基礎」受講済みの学生を対象とした文系・理系・医薬保健系別の応用情報処理科目
対象 | 「情報処理基礎」受講済み学生 |
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開始年度 | 2010年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
特徴 | 文系・理系・医薬保健系、それぞれの分野に合わせた応用的な情報処理技術を学ぶ教材を準備している。 グループによる作品制作と、プレゼンテーションの機会を複数回設けている。 |
理系 担当教員 | 佐藤 正英(総合メディア基盤センター 教授) |
文系 担当教員 | 松本 豊司(総合メディア基盤センター 准教授) |
医薬保健系 担当教員 | 森 祥寛(総合メディア基盤センター 助教) |
共通教育機構
*金沢大学では「履修登録」はWeb版シラバスを利用したオンライン登録となっている。
『情報処理基礎』(必修)
全新入生を対象とした情報処理科目
対象 | 新入生全員 |
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開始年度 | 2006年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
特徴 | 授業では、「無線lANの使い方」「アカンサスポータルの使い方」を学んだ後、「情報倫理とネットワークセキュリティ」「図書館資料検索」と、各学類独自の「ITリテラシー」を学ぶ。 |
『大学・社会生活論』(必修)
全新入生を対象とした大学生活で必要なことがらを学ぶ授業
対象 | 新入生全員 |
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開始年度 | 2007年度 |
活用方法 | ブレンディッド型 |
特徴 | 授業では、「大学の使命・学類の使命」「大学における学習方法」「ハラスメント」「環境論」「人権論」「ボランティアと地域貢献」などの内容を、オムニバス形式で学ぶ |