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【物質化学】物質解析化学I-量子化学

大学院生向けe-Learning教材「物質解析化学I-量子化学」

この教材を作成された先生をご紹介します。

  • 作成者:井田 朋智(理工学域物質化学類 准教授)

実際に利用している教材イメージ

Q1. この教材を実際に利用してる授業名とコマ数は?

  • 物質解析化学I(6コマ)

Q2. この教材を利用するにあたっての工夫は?

この教材は大学院生向けとして専門的な部分もありますが、「量子化学」はすでに計算化学分野において基礎科目に位置づけられ、他の学類においても各章・節や演習部分などを適宜組み合わせて使用することで十分利用可能です。 また、本教材は英語を主言語として作成されているため、留学生が多く履修している大学院科目の基礎化学または基礎物理の教材としても利用可能です。

Q3. 授業で利用した効果や学生の様子は?

一般に大学院向けの授業では、受講者の習熟度によって学習スピードに大きく差が出るため、授業で分からない部分を理解しないまま進むことが多くあります。しかし、このようなe-Learning教材では研究の合間や自宅に帰ってから何度も再生し自習することで、各人に合わせた学習スタイルを提供できました。また、これまで「量子化学」分野は多くの学生に敬遠されがちだったが、この教材の下に学生たちが集り議論しながら学習する様子がうかがえました。

Q4. この教材の反省点や課題は?

この教材は全て英文で作成されているため、理化学辞典や化学英語辞典など特殊な辞書にしか載っていない単語があり、読解するのに時間がかかる場合があります。英文中の単語の意味などがポップアップに表示されるシステムがあると、より学習に集中できると思います。また、この教材では毎回レポート課題がランダムに出題されるが、意外に複数人に同じ課題が出題されることがあります。ランダム出題をできるだけ均等に割り振れるようにできるとさらに良くなります。

Q5. ICT活用教育への今後の抱負は?

物質化学専攻のe-Leaningを用いた大学院生向け授業は平成24年度から開始され、未だアカンサスポータルの学習管理システム(ウェブクラス)上での運用が手探り状態です。よって、まずはこの教材を改善し、学生にも講師にも理解および利用しやすい教材とすることが先決です。また、他の大学院生向け授業でも、適したe-Leaning教材があれば利用したいとの声もあり、今回作成した教材を援用することで対応できると考えられます。

――お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。