ICT教材・教材データベース

【薬学】英語による服薬指導

英語による服薬指導
動画,音声,テキスト,テストによるWeb教材

eラーニング教材(2本(4編))の内訳は以下の通りです。

  • 一般用医薬品(患者応対編,情報提供編の2編)
  • 処方せん医薬品(患者応対編,情報提供編の2編)

この教材を作成された先生をご紹介します。

  • 代表者:石﨑 純子(医薬保健研究域薬学系 准教授)

教材作成にご協力いただいた先生方をご紹介します。

  • Henrik Pallos (医薬保健研究域保健学系 准教授)
  • 松永 司 (医薬保健研究域保健学系 教授)
  • 松下 良 (医薬保健研究域保健学系 教授)
  • 清水 栄 (医薬保健研究域保健学系 准教授)
  • 大柳 賀津夫 (医薬保健研究域保健学系 講師)

Q1. この教材を実際に利用する授業名とコマ数は?

授業名は「薬学英語演習II」で2012年後期開講予定です。
当該科目は後期開講なので予定コマ数ですが、15コマ(2コマ×7.5回)に利用します。なお,本科目は教育効果を考慮して,1学年(78名)を2グループ(前半・後半)に分けて実施しており,のべ使用コマ数は,この倍の30コマとなります。なお,本教材は今年度より使用開始し,以後,薬剤師実務を学ぶ4年次,6年次の学内の実習や演習,学外の実習でも自学自習用教材として,それぞれ2コマ程度ずつ使用予定です。

Q2. この教材を利用するにあたっての工夫は?

教材を2年次の演習科目で使用後も履修者に公開し,在学中は学生がアカンサスポータルの学習管理システム(ウェブクラス)を利用して継続して自学自習できるようにします。(昨年度は教材完成前であり演習時に教材は使用できませんでしたが,同じ内容で演習を実施しているので,履修者は在学中いつでも本教材にアクセスできる環境になっています)語学力は継続して学習することが必須であり,本教材にいつでもアクセスできる環境を整備したことで,「英語による服薬指導」の継続した学習が可能になり語学力の維持・向上が期待できます。

Q3. 授業で利用した効果や学生の様子は?

本教材を使用した授業科目は今年度の後期より開始となるため,当該科目の終了時点で学生にアンケートを実施して教材の効果を評価します。

Q4. この教材の反省点や課題は?

本教材は薬学生の英語教材として開発しましたが,将来的には,病院・薬局薬剤師が外国人に対して円滑に服薬指導するための支援教材としての活用も考えています。昨年度,作成した教材は,英語演習で英会話として学び,薬剤師業務関連の演習・実習科目でコミュニケーション項目を日本語で履修後,同じ内容の英語表現を復習することで,「薬剤師に求められる英会話」の確実な習得を目指したものです。
しかし,日本にも外国人居住者や留学生が増加しており,今後,英会話が不得手な勤務薬剤師も英語で服薬指導するケースが増えるのは必然です。このため,服薬指導に重要な英単語の習得を一層充実させた「英単語自習用教材」の開発が望まれます.なお,この課題を考慮した教材については平成24年度の「授業用ICT教材作成支援」に採択され,現在,作成中です。

Q5. ICT活用教育への今後の抱負は?

語学習得には繰り返しの自学自習教材の活用が有用です.薬系大学に英語教育に精通した外国人教員が在籍している大学は極めて少数です。2,3年次に外国人教員の担当する語学科目で習得した「英会話としての語学力」を,薬剤師実務専門教育を履修後,「薬剤師実務で実際に使える語学力」に変えるために本教材の活用がどの程度有用か,あるいは,より有用性の高い活用方法があるかについて評価・考察していきたいと思います。

Q6. 教材の再利用計画として、学類内・専攻内への利用促進活動について

本教材は申請時に提出した教材再利用計画にも記載しましたが,国際化に対応できる薬学生育成を目指した薬学系教務・学生生活委員会からの提案により企画・作成されたものです。教材を教員間で積極的に活用し,また,より良い教材に改良するため,薬学系会議,学類会議でも紹介しました。その結果,薬学系教員より公開の要望が多く寄せられ,現在,薬学系教員全員が閲覧できるようになっており,利用価値も高いとの評価が得られています。

――お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。